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【漫画レビュー】WHITE NOTE PAD / ヤマシタトモコ

 

WHITE NOTE PAD 1 (フィールコミックスFCswing)
 

 

「男女の入れ替わりモノ」はもはや定番である。

 

ちょっと前に流行った「君の名は」。

もちろん見たけど、クソオタクな脳みその私は「こんな上手いこといく!?キレイすぎない!?」とか思ってもやもや〜ってしてしまった。

その後飛行機でも見たけどなんかもやもや〜としてしまった。

 

そんな私の中で今のところ一番しっくりくる「男女の入れ替わりモノ」が、ヤマシタトモコ先生の「WHITE NOTE PAD」。

 

17歳の女子大生と、 38歳の自動車工の男性がある日入れ替わってしまうという作品。

自動車工の男性は女子高生の体を手に入れ「強くてニューゲーム」状態で人生をやり直し、女子高生は急に中年男性になってしまいどん底の生活を余儀なくされる。

そんな彼らは”記憶喪失”として1年を過ごした後に出会う。

 

この作品のテーマでもあるんだけど、結局「強くてニューゲーム」なんてないのだ。

自動車工の男性はこれまでの処世術などを活かし、うまくやっているつもりだが

入れ替わった「自分」であった男性が少女の純粋さによって、今までの自分にはない高評価を周りからされていたりどんどん好かれていく様子に嫉妬をする。

一方の女子高生も中年男性の体なりに努力をして変わっていく。

 

そんな人物描写がとってもリアルなのだ。

「体」と「心」のバランスの崩れ方と登場人物の感情描写にぎゅーーーっと心が苦しくなる。

 

君の名は、がイマイチだった人にはめちゃくちゃオススメしたい。

2巻完結で読みやすいのもおすすめ。